お知らせ
報道された自己脂肪由来幹細胞点滴治療による死亡事案について
2025年8月下旬、東京都内のクリニックにおいて、慢性疼痛を対象に実施された自己脂肪由来間葉系幹細胞(MSC)の静脈点滴治療中に患者様が急変し、死亡が確認されたとの報道がありました。報告によると、点滴投与中に心停止に至ったとされており、死亡との因果関係や原因については現在調査中です。
この事案を受け、厚生労働省は2025年8月29日付で、当該医療機関に対して再生医療の提供を一時停止する命令を発出し、併せて関連する細胞加工施設にも製造の一時停止等の命令を行いました(再生医療等安全性確保法に基づく対応)。
当院の再生医療の実施体制について
この報道により、不安を感じられた方もいらっしゃるかと存じます。
当院では、本事案の医療機関・細胞加工施設とは一切関係ございません。
また、患者様の安全を最優先に、以下の体制のもと再生医療を行っております。
- 法令遵守
当院の自己脂肪由来幹細胞治療は、再生医療等安全性確保法に則り、認定再生医療等委員会の審査を経た提供計画を厚生労働省に届け出たうえで実施しております。
- 使用する細胞・加工施設
細胞の採取・培養・加工・保存・輸送にあたっては、株式会社バイオマスターおよび株式会社日本バイオセラピー研究所の細胞加工施設を利用し、品質および安全性の確保に万全を期しています。
- 丁寧な説明と同意取得
治療に際しては、患者様の既往歴・体調等を十分に確認したうえで、治療の目的・方法・想定されるリスクについて丁寧にご説明し、ご理解・ご納得いただいた上で同意を得てから実施しています。
- 安全管理の強化
当院において、これまで重大な健康被害の報告はございませんが、本件を真摯に受け止め、安全管理体制の見直しや緊急時の対応体制の強化を改めて行っております。

患者様に安心して治療を受けていただける環境を整えるため、引き続き安全管理と医療の質の向上に努めてまいります。
ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。