痛くない大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査での下剤
大腸内視鏡では下剤が必要
大腸内視鏡検査というと、「痛みはあるの?」「眠っている間に終わるの?」といった検査そのものに不安を感じる方が多いかもしれません。
でも、実際に検査を受けたからからよく聞かれるのが、
「検査そのものより、下剤が一番つらかった…」
という声です。

なぜ、下剤を飲むの?
大腸内視鏡は、内視鏡(カメラ)で大腸の中を直接観察する検査です。
大腸がんなどの病変やポリープを見逃さないためには、腸内をできるだけきれいな状態にしておく必要があります。
そのために、検査前に下剤を服用して、腸の中の便をすべて排出することが重要になります。

多くの方が「つらい」と感じる理由
飲む量が多い
通常は1.5〜2リットル程度の下剤を、時間をかけて飲みきる必要があり、水分を一気に摂るのが苦手な方には、これがかなりの負担になります。
味に慣れが必要
最近はレモン風味やスポーツドリンクのような味もありますが、独特の風味があり、飲みづらいと感じる方もいらっしゃいます。
トイレに何度も通う
下剤を飲み始めると、すぐにお腹が動き出します。1〜2時間、トイレとの往復が続くこともあり、外出が難しい状況になります。
お腹の張りや違和感
人によってはお腹がゴロゴロしたり、軽い腹痛を感じることもあります。
トイレの心配なく、安心して大腸内視鏡検査を受けていただくために
その中でも、多くの方が口にする不安のひとつが「トイレ」の問題です。
- 1 何度もトイレに行きたくなるけど、間に合わなかったらどうしよう…
- 2 他の人が使った後の共用トイレはちょっと気になる
- 3 待合室で他の患者さんと一緒にいるのも落ち着かない
こうした声は、とても自然な感情です。
実際、下剤を飲み始めると数分〜数十分で便意をもよおし、その後は1時間以上、何度もトイレとの往復を繰り返すことになります。
そのため、「いつでもすぐにトイレに行ける環境かどうか」は、安心して検査前を過ごすうえでとても大切なポイントになります。

当クリニックでは“トイレ付完全個室”をご用意しています
このような不安にしっかりと応えるため、当クリニックではトイレ付きの完全個室待機室を10部屋ご用意しています。
検査前の下剤の服用から腸内がきれいになるまでの間、ご自身だけの空間で、周囲を気にせずゆっくりとお過ごしいただけます。
- 1 他の患者様とトイレの順番待ちをする必要がありません
- 2 ご自身のタイミングで、何度でもすぐにトイレを使用できます
- 3 他人の目を気にせず、プライベートな空間で落ち着いて過ごせます
- 4 万が一の際もすぐに職員が対応できるよう見守り体制を整えています
この環境は、初めて大腸内視鏡検査を受ける方や、過去に下剤でつらい思いをしたことがある方からも、大変ご好評をいただいております。


下剤は、正確な検査につながる大事な準備です
つらいと感じる方が多い下剤ですが、しっかりと飲みきることで腸内がきれいになり、小さな異常も見逃さず確認できるようになります。大腸がんの予防や早期発見のためにも、大切なステップです。
大腸内視鏡検査は、検査の質も、過ごす環境も大切です
大腸内視鏡検査は、正確な診断と同時に、患者さまがいかに安心して臨めるかも非常に重要だと私たちは考えています。
下剤の服用に不安がある方、以前に「大変だった」と感じた方も、どうぞご安心ください。
当クリニックでは、医師や看護師だけでなく、スタッフ全員が患者さまに寄り添い、「ここで検査を受けてよかった」と思っていただける環境づくりを大切にしています。
ご不明な点やご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
