準備
便器にトイレットペーパーやラップを敷くなどして、便が水に触れないようにします。
見た目は健康でも、あなたの腸で“静かに進む病気”があります。
大腸がんは、日本人に最も多いがんのひとつで、年間15万人以上が診断され、年間5万人以上が命を落としています。それだけ多い病気でありながら、早期にはほとんど症状がありません。痛みも出血もなく、普段と変わらない日常生活のなかで、病気は静かに進行していきます。
多くの人が、体調の変化に気づいたときには「進行がん」になっており、「もっと早く検査をしていれば…」と悔やまれます。大腸がんの発見を1年早くできるかどうか。それが、その人の人生を大きく左右する分かれ道になります。
そこで、まず簡単に検査をする便潜血検査という方法がありますのでご説明いたします。
便潜血検査は、便の中に混じったごく微量の血液(潜血)を調べる検査です。
この血液は、見た目では確認できませんが、ポリープやがんの初期段階で腸の粘膜が傷ついた際に出血することがあります。
便潜血検査は、症状が出る前にそのサインを捉えるための「早期発見ツール」です。
特に40歳を超えると、がんのリスクは年齢とともに高くなっていくため、年に1回の受診が強く推奨されています。
実際に、便潜血検査を定期的に受けて早期に大腸がんを発見できた方の多くは、手術や治療が比較的軽く済み、日常生活への影響も最小限で済んでいる状況です。
便潜血検査は、採便キットを使ってご自宅のトイレで簡単に採取でき、痛みもなく準備も特別なものは必要ありません。忙しい方でも、わずか数分でできる簡単な検査です。
便器にトイレットペーパーやラップを敷くなどして、便が水に触れないようにします。
採便容器のふたについている棒で、便の表面を2~3か所軽くこすります。
採取棒を容器に戻し、ふたをしっかり閉めます。2日目もありますので、保管してください。
採便容器のふたについている棒で、便の表面を2~3か所軽くこすります。
採取が終わったら、検体をクリニックへ提出します。
検査結果が「陽性」となった場合、それは「便の中に血液が検出された」という意味です。
痔や一時的な腸の炎症であることもありますが、大腸がんや前がん病変(ポリープ)である可能性も否定できません。
しかし、現在の日本では、便潜血陽性になった人のうち、約4割の方がその後の精密検査(大腸内視鏡検査)を受けていないという現状があります。
「怖い」「恥ずかしい」「面倒くさい」――その気持ちもよく分かります。
ですが、陽性という結果を見過ごしてしまうことは、命のサインを無視することと同じです。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)では、細い内視鏡を肛門から挿入し、大腸の中をすみずみまで直接観察します。
がんやポリープが見つかれば、その場で組織を採取して検査でき、良性・悪性の判断ができますし、また多くのポリープはその場で切除できるため、がんになる前に取り除くことができます。
この検査によって、
という、いずれにしても命を守る一歩となります。
大腸がんは、早期(ステージⅠ)で見つけた場合、5年生存率は93%と非常に高くなっています。しかし、進行すると治療は大がかりになり、生活への負担も大きくなってしまいます。
検査を1年先送りにしたことで、手遅れになる――そんな悲しいことが、実際に数多く起きています。
便潜血検査は、その“1年”を変える可能性を持つ検査です。
今あなたが、何の症状も感じていなかったとしても、あなたの腸の中で何かが始まっているかもしれません。
たった2回の便採取。たった1回の検査提出。
この小さな行動が、あなたの未来を大きく守る力になります。
もし便潜血検査で陽性となったら、どうか医療機関への受診をし、大腸内視鏡検査を受けてください。
あなたの健康、そしてご家族とのこれからの時間を守るために。その一歩を、今日から踏み出しましょう。
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