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胃ポリープとは
胃ポリープとは、胃の内側の粘膜がイボ状に盛り上がった状態を指します。
多くの場合は良性ですが、一部はがん化する可能性もあるため、定期的な検査と適切な治療が重要です。
胃ポリープの症状
胃ポリープ自体は、ほとんどの場合無症状です。
しかし、ポリープの種類や大きさによっては、以下のような症状が現れることがあります。
- 胃の不快感や痛み
- 吐き気や嘔吐
- 食欲不振
- 胸やけ
- 黒色便(ポリープからの出血による)
- 貧血(慢性的な出血による)
胃ポリープの原因
胃ポリープの主な原因は以下の通りです。
- ヘリコバクター・ピロリ菌感染:慢性的な炎症を引き起こし、ポリープ形成を促します。
- 慢性的な胃炎:長期間の胃の炎症が、粘膜の異常な増殖につながります。
- 遺伝的要因:家族性に発生するポリープもあります。
- 生活習慣:食生活の乱れ、喫煙、過度の飲酒などもリスクを高めます。
- 特定の薬剤の長期使用:プロトンポンプ阻害薬(PPI)などの長期使用が関連する場合もあります。
胃ポリープの検査
胃ポリープの主な検査方法は以下の通りです。
- 胃内視鏡検査(胃カメラ):胃の内部を直接観察し、ポリープの有無や状態を確認します。必要に応じて組織を採取し、病理検査を行います。
- バリウム検査:バリウム造影剤を用いてX線撮影を行い、胃の形状やポリープの有無を確認します。
- ヘリコバクター・ピロリ菌検査:血液検査、尿検査、便検査、呼気検査などでピロリ菌の感染の有無を確認します。
胃ポリープの治療方法
胃ポリープの治療法は、ポリープの種類、大きさ、症状、がん化のリスクなどを考慮して選択されます。
- 内視鏡的切除:内視鏡を用いてポリープを直接切除します。
- 薬物療法:ヘリコバクター・ピロリ菌感染が認められる場合は、除菌療法を行います。
- 経過観察:小さなポリープや良性のポリープは、定期的な内視鏡検査で経過観察を行います。
- 外科的手術:稀に、内視鏡的切除が困難な場合や、がん化が疑われる場合には、外科的手術が必要となることがあります。