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アニサキスとは
アニサキスは、サバ、アジ、イカ、サケ、イワシなどの魚介類に寄生する線虫の一種です。
これらの魚介類を生または加熱不十分な状態で摂取すると、アニサキスが胃や腸の壁に侵入し、激しい腹痛や嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。
アニサキスの症状
食中毒の症状は、原因となる物質や汚染された食品の種類、摂取量、個人の体質などによって異なります。
アニサキス症の主な症状は、以下のとおりです。
- 激しい腹痛(特にみぞおち付近)
- 嘔吐
- 吐き気
- 蕁麻疹
症状は、アニサキスが胃壁に侵入してから数時間以内に現れることが多く、激しい痛みのため救急搬送されるケースも少なくありません。
アニサキスの原因
アニサキス症は、アニサキスが寄生した魚介類を生または加熱不十分な状態で摂取することが原因です。
特に、以下の魚介類はアニサキスが寄生している可能性が高いため、注意が必要です。
- サバ
- アジ
- イカ
- サケ
- イワシ
- サンマ
アニサキスの検査
アニサキス症が疑われる場合、以下の検査が行われます。
- 問診:食事歴や症状などを詳しくお伺いします。
- 内視鏡検査:胃カメラや大腸カメラを用いて、アニサキスを直接確認します。
- 血液検査:アレルギー反応の有無などを調べます。
当院では、最新の内視鏡システムを導入しており、経験豊富な内視鏡専門医が検査を担当します。
そのため、苦痛の少ない、精度の高い検査が可能です。
アニサキスの治療方法
アニサキス症の主な治療方法は、以下のとおりです。
- 内視鏡的摘出:内視鏡を用いて、アニサキスを直接摘出します。
- 薬物療法:症状を緩和するための薬(鎮痛薬、制吐薬など)を投与します。
当院では、内視鏡的摘出を専門的に行っており、迅速かつ確実な治療を提供します。
また、患者様の症状や状態に合わせて、適切な薬物療法も行います。
予防
アニサキス症を予防するためには、以下の点に注意しましょう。
- 魚介類は十分に加熱(60℃以上で1分以上)または冷凍(-20℃以下で24時間以上)してから食べる。
- 生魚を食べる際は、新鮮なものを選び、よく噛んで食べる。
- 魚の内臓は生で食べない。
- 調理器具は清潔に保つ。