コラム
「かき氷で頭キーン」の正体と、すぐに治すコツ
夏といえば、やっぱりかき氷。ふわふわの氷に甘いシロップをかけて一口…と思ったら、
「うっ…!頭がキーン!」
あの独特な痛み、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
なぜ「頭キーン」が起こるの?
医学的には「アイスクリーム頭痛(Ice cream headache)」と呼ばれています。
原因は、口の中の上あご(口蓋)付近が急激に冷やされることで、血管が一時的に収縮し、その後急に広がるためです。
このとき、脳が「これは頭の痛みだ!」と勘違いして痛み信号を送ります。
つまり、実際に頭が冷えているわけではなく、脳が誤解している状態です。

すぐに治すには?
・舌で上あごを温める
・少し常温の飲み物を口に含む
・食べるペースをゆっくりにする
特に「舌で上あごを温める」のは効果的で、数秒〜十数秒で痛みが和らぎます。

熱中症予防のための注意
かき氷は暑い日に嬉しいおやつですが、冷たい物を一気に食べると胃腸の働きが弱まり、かえって体調を崩すことがあります。
熱中症予防には、かき氷だけでなく水分(特に塩分入り)をしっかり摂ることが大切です。

おわりに
かき氷で“頭キーン”となった場合、その場だけで終わるのが理想です。もし長引く頭痛や吐き気があるときは、夏バテではなく別の原因かもしれません。そんな時は我慢せず医療機関に受診をして下さい。
元気に夏を乗り切りましょう!