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コラム

更年期太りと膝痛の意外な関係

年齢を重ねる中で、ふと「最近ちょっと太ったかな?」と気づいたり、膝にじんわりした痛みやこわばりを感じ始めてはいませんか? 一見関係なさそうに見える「更年期太り」と「膝の不調」、ですが実は体の中で密かにつながっていることがあります。

1. 更年期の身体が膝にSOSを出す理由

更年期を迎えると、女性ホルモン・エストロゲンが少なくなります。このホルモンは関節や骨を守り、炎症を抑える働きがあるため、減少すると以下のような影響が出ます。

・軟骨や関節のすり減りやすさ、痛みを感じやすい状態に
・炎症が強まり、こわばりや動かしづらさを感じやすくなる
・筋肉量が減り、膝を支える力が弱まることで、体重の負担が直に響く

 

2. 更年期太りが膝にかける「見えない」重み

更年期は代謝が低下し、体重が増えやすいタイミング。ところが、膝にはその増加の約3〜5倍の負担がかかるというデータがあります。
たとえば「1kg太るだけで、歩くたびに3〜5kg重くなる」のです。
そのため、たとえちょっとの体重増加でも膝には大きな負荷となり、痛みや違和感を助長してしまいます。

3. 日常でできる、膝にやさしいスモールケア

「無理しない範囲」で取り入れられるケアをご紹介します。

軽めの運動

ウォーキングや水中運動は膝に負荷が少なく、柔軟性や筋力を維持するのにぴったり。

バランスの良い食事

カルシウムやビタミンD、大豆イソフラボンは、骨やホルモンバランスのサポートに役立ちます。

温めるケア

お風呂や湯たんぽで膝を温めると血流が改善され、こわばりや痛みがやわらぐことも。

ストレス軽減と質の良い睡眠

自律神経を整えることで、痛みに向き合いやすい体になります。

4. 「ちょっと様子見」より、今すぐできる工夫を

痛みが続いたり、膝に腫れや水がたまる感覚があるときは、早めに整形外科への相談がおすすめです。状況に応じて、痛み止めや注射、サポーターなど適切なケアが受けられます。
そして、「今日はちょっと歩こうかな」「ストレッチしてみようかな」など、小さな工夫を重ねることが膝の未来に大きな差をつくります。

更年期における体の変化、特にホルモンの減少や筋力の低下、生活習慣の変化が重なることで、太りやすさと膝の不調がつながる背景があります。ただ、“もう仕方ない”とあきらめるのではなく、日々の小さな心づかいを積み重ねることで、膝の違和感や痛みが和らぐことも期待できます。すべての方に同じ結果が得られるわけではありませんが、ご自身の歩幅で体とゆっくり向き合っていきましょう。

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