コラム
採血した血はなぜ黒く見える?
採血をした時自分の血が黒っぽく見えて不安になったことありませんか?黒っぽく見えるのは血液が悪くなってしまっているわけではありません。
血液の赤色は「ヘモグロビン」という色素によるもので酸素を全身に運ぶ働きをしています。みなさんの想像する血液は動脈血と呼ばれるもので、肺から酸素をもらい全身に届ける血液であり、酸素を多く含むため鮮やかな赤色に見えます。採血で採っている血液は静脈血とよばれるもので、体の中で酸素を使った後の血液なので
暗い赤=黒っぽく見えるのです。
これは正常な血液の状態なので心配はいりません。

なんで 静脈で採血するの?
採血は安全に確実に血液を得ることが第一条件です。
静脈は動脈に比べ、以下の条件から安全に血液を採取することができます。• 静脈は皮膚の近くにあり針を刺しやすい• 血圧が低く、出血が少なくて安全• 検査に必要な成分は静脈血で十分測定できる一方、動脈は深く、血圧も高いため出血のリスクが大きく、通常の採血には使いません。つまり、静脈から採血するのは「患者様にとって安全で必要な情報が得られる方法」だからなのです。
採血から得られる情報って?
血液は体の健康状態を映す“鏡”のようなものです。1回の採血から、多くの情報が得られます。
1.生活習慣病のチェック
• 血糖、HbA1c、脂質(LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪)→ 糖尿病や脂質異常症のリスクを確認できます。
2.臓器の働き
• 肝機能(AST、ALT、γ-GTPなど)→ 肝臓の健康状態をチェック。
• 腎機能(尿素窒素、クレアチニン、eGFR)→ 腎臓が正常に働いているかを確認。
3. 血液の状態
• 貧血(赤血球、ヘモグロビンなど)
• 炎症や感染(白血球、CRPなど)→ 貧血の有無や体内での炎症・感染のサインを確認。
4. 感染症の有無
• B型肝炎やC型肝炎、梅毒などの抗体・抗原検査→ 現在の感染状態や過去の感染歴を把握できます。
採血の結果から、体の働きや健康のサインを知ることができます。早めの気づきが、元気な毎日につながります。

