コラム
イソフラボンとエクオール ― 関節から全身の健康へ

大豆製品に含まれる「イソフラボン」は、腸内の特定の細菌によって「エクオール」という成分に変わります。
エクオールは女性ホルモンの一部と似た働きを持ち、膝や腰、手指などの関節の健康維持に役立つ可能性があるほか、研究では次のような作用も示唆されています。
• 更年期症状の軽減(ほてり・発汗・気分の落ち込みなど)
• 骨密度低下の抑制
• 肌のハリやうるおいの維持
• 血管の健康維持、動脈硬化予防の可能性
• 男性の前立腺の健康サポート
エクオールを作れる人・作れない人
エクオール産生には腸内の「エクオール産生菌」が必要ですが、その働きは人によって異なります。
日本人の場合、産生菌を持つ人は約97%ですが、実際にエクオールを作れているのは約22%といわれています。
摂取の目安
エクオールを1日10mg産生するには、大豆イソフラボンとして約30mg/日の摂取が目安です。
例えば納豆1パック(50g)で約37mg、豆乳200mlで約41mg含まれています。日常の食事でバランスよく取り入れることが大切です。
サプリメントという選択肢
腸内でエクオールを作りにくい方や、食事だけで十分な量を摂るのが難しい場合は、エクオールを直接含むサプリメントも選択肢のひとつです。
当院では「エクエル プチ」を4F総合受付でご案内しています。お気軽にお声かけください。
